
image:ぱくたそ
コールセンターに電話を掛けると、名前や住所、品番などの確認の際に伝わりやすいように「アメリカの”A”でしょうか?」「朝日の”あ”でよろしいでしょうか?」など聴かれた事はありませんか?実はこれ、会社によって多少差異はありますが、ベースは同じものが使われているようです。電話で聞き間違いを防ぐために制定された規則で、フォネティックコードや通話表と呼ばれています。
では「ん」の確認方法は?
筆者も考えてみました。このような感じなのかな・・・と思いついたのが、パンダの真ん中の「ン」?それとも・・・ロンドンの最後の文字の「ン」?いいえ、違います!
なんと「ん」の確認方法は、おしまいの「ん」だそうです。まさかの一文字もかぶっていない結果に。でも、あいえお表の最後の文字が「ん」なので分からなくもないですね。

image:pixabay
フォネティックコード一覧は?
◎和文通話表
ア 朝日のア、イ いろはのイ、 ウ 上野のウ、 エ 英語のエ、 オ 大阪のオ
カ 為替のカ 、キ 切手のキ、 ク クラブのク、ケ 景色のケ、コ 子供のコ
サ 桜のサ、シ 新聞のシ 、ス すずめのス、 セ 世界のセ、 ソ そろばんのソ
タ 煙草のタ、 チ ちどりのチ、 ツ つるかめのツ、 テ 手紙のテ、 ト 東京のト
ナ 名古屋のナ、 ニ 日本のニ、 ヌ 沼津のヌ、 ネ ねずみのネ 、ノ 野原のノ
ハ はがきのハ 、ヒ 飛行機のヒ、 フ 富士山のフ、 ヘ 平和のヘ、 ホ 保険のホ
マ マッチのマ、 ミ 三笠のミ、 ム 無線のム、 メ 明治のメ、 モ もみじのモ
ヤ 大和のヤ、 ユ 弓矢のユ、 ヨ 吉野のヨ
ラ ラジオのラ、 リ りんごのリ、 ル るすいのル、 レ れんげのレ、 ロ ローマのロ
ワ わらびのワ、 ヰ ゐどのヰ、 ヱ かぎのあるヱ、 ヲ 尾張のヲ
ン おしまいのン
参照:アマチュア無線局
◎国際電話スペルアウト表
A /America アメリカ、B /Bombay ボンベイ、C /China チャイナ、D/Denmark デンマーク、
E/England イングランド、F/France フランス、G/Germany ジャーマニー、H/Hong Kong ホンコン、
I/Ice アイス、J/Japan ジャパン、K/Kobe コウベ、L/London ロンドン、M/Mexico メキシコ、
N/New York ニューヨーク、O/Osaka オオサカ、P/Paris パリ、Q/Queen クイーン、R/Rome ローマ、
S/Shanghai シャンハイ、T/Tokyo トウキョウ、U/Union ユニオン、V/Victory ビクトリイ、
W/Washington ワシントン、X/X-ray エックスレイ、Y/ Yokohama ヨコハマZ/Zebra ゼブラ
参照:日本橋海運株式会社
また、上記の他、NATOジェネティックコードと言うものも存在。国際民間航空機関の国際民間航空条約に基づき条約に記載され、使用が義務付けられているもので海外では主流のようです。
世界的にこのようなコードが存在していたのですね。頭の片隅に留めておきたいと思います。
コールセンター利用者の声は?
フォネティックコード、欠点として送信側・受信側双方が把握してないと役に立たんという
なのでコールセンターの方とかは「アメリカのA、バナナのB」みたいな誰でも分かる単語使った独特の通話表で話すよぬ。— 春風(HARUKAZE) (@harukaze_JSDF) April 7, 2021
なるほど❗️
NATOフォネティックコード❗️
海外ドラマで聞いた事はあったけど、そういう事ね。コールセンターでは、アメリカのA、ブラジルのC、カナダのCっていう国や土地がメインのフォネティックコードを使うけど、NATOタイプの方がカッコいいな〜❣️😃 https://t.co/WYoP8Wlyz6— いけチー☆ (@RSK26734) April 2, 2021
コールセンター「復唱します。USAのU、アメリカのA、」
(アメリカ被ってるやん…)
「チャイナのC、コリアのK、ニッポンのN、」
(アジアの意地みせてきたな…)
とか考えてて何も聞いてなかった、すまん。— takuto (@kls18) December 16, 2020
やはり確認の為、復唱されているようですね!
こちらのフォネティックコードを覚えておけば、ビジネスの場で相手のいう事が聴き取れなかったり、こちらの事が相手に聴き取りづらい時も使えそうですよね。
ちなみに、NGワードも存在しているようで、「ジャイアンツの”G”」や「タイガースの”T”」もそうです。
理由としては、お客様がどちらかのチームのファンだった場合、不快な気持ちになってしまうことからだそう。相手への気遣いも必要と言うわけですね。気を付けましょう。
また、筆者は事あるごとにコールセンターやお客様相談室など電話します。(※注。決してクレーマーではありません)
某コールセンターに電話した際、電話口の女性スタッフの方に住所をお伝えしていたところ、聴き取りづらかったのか「ち」もフォネティックコードで確認されました。
そして、まさかの「ちくわの”ち”」ですか?と聞かれ、想像の斜め上をいくワードのセレクトに思わず吹きだしてしまい、せめて「地球の”ち”」や「千葉県の”ち”」でしょうと思ったのでした。
電話と言えばこちらも話題になりました。
Source:アマチュア無線入門
Source:日本橋海運株式会社