ガラス玉の中に美しい花が咲き誇る「ガラスマーブル作品」が大反響!

image:稲沢越子 いなほ硝子工房(@inaho15473638)

ガラス製の作品は、透明性もあり色合いやガラスならではの繊細な美しさも魅力がありますよね。Twitterにて、稲沢越子 いなほ硝子工房(@inaho15473638)さんがご投稿した「ガラス玉の動画」が話題を呼んでいます。それは、ガラス玉の中に様々なガラスの花が咲き乱れ、幻想的で華麗な作品なのです。一つ一つの花はまるで生花のような瑞々しさも感じられ、そのリアルさに驚かされます。今回は制作秘話を伺いました。

リアルなガラスの花が圧倒的美しさ!

「#ガラスの花」というハッシュタグがついたガラス玉の作品の動画が掲載されたツイートを発見しました!華やかさと繊細さが融合している圧巻の作品ですね。

ツイートのリプ欄には「花もガラスなんですか!?本物のお花をガラスに入れたのかと思いました」「スゴい、素敵ですね。どういう工程で?不思議・謎です!」といった制作過程が気になるといった声や、作品の美しさや素晴らしさに目を奪われ魅了されている方の声が寄せられ、盛り上がりをみせています。

制作者さんインタビュー

image:稲沢越子 いなほ硝子工房(@inaho15473638)

制作者の稲沢越子 いなほ硝子工房(@inaho15473638)さん(以下、稲沢さん)にお話を伺いました。

■プロフィールを教えてください

北海道北見市在住の稲沢越子と申します。詳細は下記の通りです。

2002 独学にてとんぼ玉を始める。
2006 ジャパンランプワークソサエティ公募展 入選('07, '09)
2007 ビーズグランプリ ガラス玉部門 佳作('09)
2009 GTコンテスト 入賞
2010 第2回 北の動物大賞展 入選
2019 北澤美術館-女性作家バーナーワークの世界
2020.2022 銀座 ギャラリー田中個展 他

■とんぼ玉の制作を始められたきっかけは?

ーーとんぼ玉を始めたきっかけは、もともと板ガラスを切って焼く、フュージングというガラス工芸をやっていたのですが、そのフュージングの先生に勧められて始めました。また、とんぼ玉の先生はいなかったので、ビデオや本、インターネットを見ながらの独学です。

あまりにも難しくて、制作意欲に火がついて毎日作り続け、今に至ります。始めはガラス玉に穴が空いているとんぼ玉を作っていました。次第に難しいものに挑戦したくなり、穴のない大きなペーパーウェイトやマーブル(模様の入った大きなビー玉)を作る今の作品制作に力を入れています。

image:稲沢越子 いなほ硝子工房(@inaho15473638)

■動画のマーブル作品はどのように作られているのでしょうか?

ーー動画のガラスマーブルは、先に花のパーツを金太郎飴のように作ります。花一つ作るのに、最低でも2~3日かけて作ります。複雑なものはひとつの花に1週間くらいかけることもあります。

マーブルの作り方は、まず10mmから15mmくらいの丸いガラスの球に、小さくカットしたガラスの花パーツを一つずつ置いて、花びらを開いて咲かせます。それを花の数だけ繰り返します。全体に花が万遍なく重なったら、透明ガラスをたくさん溶かして全体をぐるりと覆って形を整え完成です。

■作品の大きさはどれくらい?

ーーこのマーブルはミニサイズとレギュラーサイズがありますが、ミニは直径38mm前後 レギュラーは直径43mm前後
花は10種類以上花の数は小さいもので60個以上入っています。

■作品は販売されているのでしょうか?

ーーこの作品の販売は、今は笠間のグラスギャラリースミトさんと札幌の悠遊舎ギャラリーさんでお取り扱い頂いています。
今後はクリーマ等のいなほ硝子工房のショップページからも販売しようと考えています。

■いいねやRTなど反響がありますが、今のお気持ちは?

ーーいいねやリツイートをたくさんいただいて感激しています。ありがとうございます。「ガラスの花」という言葉にとても驚いてくださって、すごく嬉しいです。このガラスの花は長年工夫を重ねて、本物に見えるように手をかけて作っています。
いま、この花を評価して頂けていることは、まさに苦労が実った思いです。

今後、どのようなことに力を注ぎたいですか?と最後にご質問したところ「花以外に力を入れている動物や植物のガラスムリーニ(こちらもガラスの金太郎飴)を並行して頑張っていく予定です。」と語られていた稲沢さん。新作の完成も待ち遠しいですね。これからも稲沢さんの益々のご活躍からも目が離せません!

リアルといえば、さんまの塩焼きの刺繍もリアルで驚かされますよ。

取材協力:稲沢越子 いなほ硝子工房(@inaho15473638