味をリモートで再現する味ディスプレイの登場で、数年後リモートレストラン出現の可能性と話題に

筆者が小さいころ、近未来という世界観で作られていた世界はどれも考えられないようなスゴイ技術で「本当にこんなの実現出来るのかな」と思ってばかりいました。実際にバブル崩壊から15年くらいはあまり世の中の景色なんかも変わっていないと思っていましたが、本当は日進月歩ですすんでいたんだなあとわかるような素晴らしい発明が話題になっておりました。

味ディスプレイ

名前を聞いても「ドラえもんのひみつ道具かな?」と思ってしまうくらい現実味がありませんが、事実、こちらの味ディスプレイは「あらゆる味を共有できる」というとんでもない代物。夢がありすぎる...!

明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科の宮下芳明教授は、任意の味を表現できる味ディスプレイを開発しました。基本五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)を感じさせる電解質をそれぞれ溶かして固めた5つのゲルを舌に触れさせます。これらに電気をかけることで、ゲル内部にあるイオンを泳動させ、それぞれのイオンが舌に触れる量を制御することができます。これにより、舌が感じる基本五味の割合を自由に調整することができます(特許出願中)。本技術は、人や飲食物の移動を伴うことなく味の情報のみを伝達するシステムであるため、感染リスクなく味を共有するなど、今後の応用が期待されます。

引用元:大学プレスセンター

twiiterの反応

ちょっと不気味で、でもとても不思議な魅力のある文章を書かせたら右に出るものはいない星新一先生の「妄想銀行」というショートショートの中の一つ「味ラジオ」という作品に出てきたガジェットにソックリという方が多くいらっしゃいました。星新一先生が考えた世界がもうすぐそこまで来てるんですね。

懸念点

たしかに、食感はかなり大事。筆者はたけのこが大好きですが、味が大好きというよりは、やはり食感が好きな気がします。

そして、風味。鼻から抜けていく香りが無ければ味に奥行きが無くなってしまいそうです。

リモートレストランも可能なのでは

まだまだ乗り越えるべき壁は多いですが、将来的にはそんな夢のようなことも可能になってくるのかもしれません。電脳世界待ったなし感が凄いですね。

ひょっとすると、あと少ししたら攻殻機動隊の世界のように、全てが生身の人間が珍しがられる時代が来るのかもしれません。

画像掲載元:写真AC

Source:大学プレスセンター