この問題の式、見ただけで計算なんかしたくなくなるような長い式です。
(x+a)(x+b) や (x+a)(x-a) のような式を見たことがあるはずです。
かっこの数が増えた (x+a)(x+b)(x+c) というような式も見たことがあるでしょう。かっこが1個増えるだけでも計算が大変そうに思えるのに、この問題の式にはかっこが26個もあります。答えを出すまでにはかなり時間がかかりそうです。
-問題の式をよく見てみましょう
(x-b) の後ろの式は (x-c) です。では、(x-y) の前の式は何でしょうか。このことを実際に式で表してみましょう。
(x-a)(x-b)(x-c)・・・・・(x-x)(x-y)(x-z) となります。
(x-x) の値って? そうなんです。
(x-x)=0 です。
つまり、(x-a)(x-b)(x-c)・・・・・(x-x)(x-y)(x-z)=0 ということになります。
一見すると長くて計算なんてしたくないと思わせるこの問題ですが、式の中に (x-x) が隠れていることに気付くとあっさりと計算できてしまうのです。でもなかなか気付けませんね。
問題を解く人に、実際に存在する (x-x) をあえて見せずに超複雑な問題と見せかけておいて、実は簡単に答えを出せる問題だと気づいてもらう問題なのです。
今回の問題、いかがだったでしょうか。説明される前に答えがわかってしまったあなたは、本当に天才です。
答えを見て「あぁそうか」と納得したあなたは、ちょっと悔しい思いをしたのではないでしょうか。時には見えていないものを考えることも大切かもしれません。
次はどんな問題が出てくるでしょうか。楽しみにしてお待ちください。
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