【世界のトリビア】大晦日の夜に、来年の幸運を祈って何をする?世界の習慣を覗いてみた結果

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2016年を締めくくる最後の一日、大みそか。どのように過ごされただろうか。大晦日に、そばは食べられただろうか。長く切れ目のないそばを長寿に例え、大晦日にそばを食べる習慣がある日本。他の国にもきっと、大みそかに「〇〇をする」習慣があるはず。国の個性が出ていておもしろい習慣を、ご紹介しよう。


まずはスペインから。スペインでは、12のぶどうがいつも幸運の鍵になっている。

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真夜中に鳴らされる12の鐘。一回の鐘の音ごとに、ぶどうを一粒口に入れる。
しかし、これが意外と難しいのである。人が口にぶどうを入れることなど念頭に置いて鳴らされてなどいないわけだから、鐘はどんどん鳴らされる。
12回鳴り終わるまでに、毎回一粒ずつ食べられなかった人は幸運を逃すと言われている。幸運をつかむのは楽ではない、ということだ。

そしてもう一つ、素敵な習慣が。
0時と同時にシャンパンをいれたグラスで乾杯するのだが、そのグラスの中には金色のリングを入れる。そうすると、幸運が訪れるのだそうだ。

お次はチェコ。
こちらは運試しに近いことをするようだ。りんごを真っ二つに割ったとき、種を中心とする芯の部分が星を描いていたら、迎える年は幸運を手にするだろうと言われている。
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もし、種がXを描いていたら……もう一つ、りんごを手にしたほうがよいそうだ。

さて、ブラジルを見てみよう。
ブラジルでは、自由と純真を象徴する色である白が、大晦日の夜に良い色だとされている。

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そしてなぜか、海でお祝いする人が多いのだとか。大晦日の日、海では白い服を身に着けお祝いする姿がたくさん見られる。

2016年オリンピックが開催されたリオデジャネイロにあるリゾート地、コパカバーナでは、浜辺でろうそくをつけてお祝いされる。
白い衣装の横で、黄色と赤のろうそくがともされるのが、金運と恋愛運をもたらすと言われているからだ。

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ギリシャではどうだろうか。大晦日の夜、人々が集まって行うのはカードゲームやサイコロゲーム。
ここで勝利を収めた人は、次の年を幸運に過ごすことができると言われている。
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カードに次の年の運命を託すなんて、国民性が出ているような気もするが、優しいギリシャ国民は、負けても恋愛運は望めるからね、という情けがあるようだ。

最後にアメリカを見てみよう。
派手なアメリカでは一体どんなことをするのかと思いきや、なんと地味~に豆スープをいただくのだそう。
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理由は、豆がコインに似ているところから。同じ理由で、他の国でも豆は金運の象徴とされていることが多い。
そして、もう一つ、筆者がアメリカらしくないと思った言い伝えが。

大晦日の夜に家を空けてはならない―――この言い伝えを守らず、大晦日を家の外で過ごした者は、翌年たくさんの不幸に見舞われるのだという。お、恐ろしい。

賭け事に運を託してみたり、はたまた幸運を祈って特別な物を食べてみたり……習慣というのは、それぞれの国の個性が出ておもしろい。

掲載元:http://www.bild.de/reise/traumreisen/silvester/silvester-braeuche-49416542.bild.html
(秒刊ライター:はる)

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