誰もが人生で一回しか経験できないのは、「生」と「死」。しかし、この赤ちゃんはお母さんから「二回」生まれました。つまり、誕生日を二日持っているとても稀な赤ちゃんなのです。それは、お母さんと赤ちゃんの、「生」に関わる壮絶な戦いの結果でした・・・
アメリカのテキサス州で、LynLeeちゃんは、お母さんから「二回」誕生しました。
一回目の出産のとき、赤ちゃんはまだ妊娠23週と5日。早すぎる出産です。それは、赤ちゃんの尾てい骨にできた腫瘍を取り除くためでした。
腫瘍が切除されたのち、赤ちゃんはまた母胎へと戻されたのです。
本当に稀なケースです。成功したのは奇跡的と言えるでしょう。
と、手術に携わった医者は述べます。
赤ちゃんに腫瘍がある場合、生まれてから取り除くのが一般的。しかしLynLeeちゃんの場合、母胎内でかなりの出血があり、取り除かなければ命に係わるだろうということでした。
成功するかどうかが全く保証されていない中で、わずかな望みをかけて行われた大手術。
結果として手術は奇跡的に成功。しかし、お母さんは幸せだとは言えませんでした。
どんな痛みもかなわないほどの、苦しみだったわ。
その手術の結果、お腹にいたもう一人の赤ちゃんが亡くなってしまったからです。LynLeeちゃんは双子なのでした。
手術から12週間後。5時間にわたる手術の後、帝王切開でこの世にもう一度生まれたLynLeeちゃん。
こうして彼女はこの世に「二度」生まれたのでした。
長い長い、痛みを伴う戦いののちに無事生まれてきた赤ちゃん。
彼女は1年に二回、お誕生日をお祝いすることになるでしょう。
掲載元:http://www.news.de/panorama/855650945/baby-wird-zwei-mal-geboren-lynlees-zweite-geburt-seltene-operation-rettet-foetus/1/
(秒刊ライター:はる)
お腹に戻さずにNICU行きじゃダメだったのかな?