アメリカ企業の非情な決断が物議を醸している。
アラバマ州のウォルマート店で働くドン・ワトソン氏は、夜勤中に万引き犯を発見し、掴み合いの末に警察に突き出すことに成功した。ワトソン氏は万引き犯との格闘中に顔面を殴打されて軽傷を負ったが、幸い命に別状は無い。彼の勇気ある行動はさぞ上司から賞賛されるだろうと思いきや、なんと会社は社員のセキュリティ規則に違反したワトソン氏に解雇を通達したという。ヒーローが一夜にして無職になってしまったのだ。
2015年1月上旬の夜間、ウォルマート店のマネージャーを務めるワトソン氏が店に残って仕事をしていると、突如室内に警報器が鳴り響いた。何事かと思って表に出ると、そこには店外に展示されていたバイクを盗もうとしている万引き犯がいた。
ワトソン氏が万引きを阻止しようと詰め寄ると、相手はすかさず反撃に転じる。取っ組み合いになり、ものすごい力で地面に引き倒されるワトソン氏。すぐに警備員が加勢に来てくれたが、ワトソン氏は犯人に顔面を殴られてしまった。
その場で警察に逮捕されたロデリック・グレイ容疑者は、ウォルマート店を標的にしていた万引きの常習犯だったことが判明。過去9日間で約3500ドル(およそ41万円)相当もの金品を盗み出していたため、第一級強盗罪で告訴される見通しだ。
危険を顧みることなく悪質な万引き犯を捕まえたワトソン氏は、お手柄マネージャーとして全米中で賞賛されるものだと誰もが思った。ところがその27日後、ワトソン氏が直面したのは解雇という信じられない現実だった。
ウォルマート店では、万引き犯と店外で出くわしても10フィート(およそ3m)以上近づいてはならないというセキュリティ規則が存在していた。社員の身の安全を守ると共に、暴力沙汰で会社が裁判に巻き込まれるのを避けることが目的だ。
実際、ワトソン氏も本規則を順守する訓練を受けていたが、万引き犯を見つけて咄嗟に体が反応してしまったのである。その結果、会社は非情にもワトソン氏を解雇する決断を下したのだ。
「はっきり言って、こんなルール誰も守ってませんよ。私は会社を守ったのに何故クビにされなければならないのでしょうか。」とワトソン氏は会社に不服を申し立てている。ウォルマート側はマスコミの取材に対し、人事に関する問題はコメントできないと述べている。
―海外の反応
・なんてひどい話だ。
・商品は安価に代替可能だけど、社員が怪我したら治療代が相当かかるからね。アメリカでは大抵の小売店で万引き犯を深追いしないルールが制定されてるんだよ。
・こんなルールがあるからいつまで経っても万引きが減らないんだ。
・正しい行いは処罰されるべきじゃない。
・会社としては勤務中に死なれても困るからなぁ。やむを得ない決断だと思うよ。
・真面目な社員は歓迎だが、真面目すぎてもダメってことか。
・私も人事課に在籍していた頃、万引き犯を深追いした店員を解雇したことがあるよ。店員は自分の職務に専念するのが仕事であって、犯人逮捕は警察に任せておけばいい。
・9日間で3500ドルだと?万引き犯を雇ってやった方が安上がりだったなw
・彼のような素晴らしい人材を解雇したらウォルマートグループにとっても損失だよ。
・いい再就職先が見つかることを祈ってるよ。
掲載元
http://www.reddit.com/2usyso/
(ライター:sha-la-ku)
会社の商品より従業員の命が大事って言ってる良い会社じゃないか
規則で決まってたんならそうなって当然では...
まぁ話が話なので再就職は出来るでしょー!
辞めさせるために、わざと万引き犯を送り込んだと考えたら…
社員が悪い。
解雇なんかしないで規則違反については減俸にして、代わりにそれ以上のボーナスあげれば良いのでは?
訴訟大国アメリカは、泥棒にも平等だ
泥棒をしようとして負傷し、泥棒に入った店や家に数百万円の賠償金を払わせた例が珍しくない
店員が負傷した場合にも店へ巨額の保障や賠償が行くケースもある
店員と泥棒が戦うことは、店員の身体はもとより、経営においてもとてつもなく危険な行為だ
万引き犯が捕まらなかったのは
この会社のお陰か♪素晴らしい!!
解雇はひどいと思うけど、規則だしその規則も納得できるものだしなぁ。気の毒としか言いようがない。