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何故にそれにした!ハエが鳥のフンに群がる様子をリアルに擬態した「蛾」が話題に

 

これはコラージュではないのか?とおもうのかもしれないが、そのような模様なのである。「ユニークで珍しい野生生物を掲載するサイト」FEATURED CREATUREによるとこの蛾は、羽にダミーハエを置いて擬態を施しているのだという。確かにと言うよりももはや「ハエ」にしか見えないこの模様は一体どのように進化してこうなったのであろうか。芸術にしか見えない模様だ。

ご覧いただきたい、ハエと比べてもなんら遜色のないほど見事なトレースである。その羽に描かれているハエはどうやら鳥のフンに群がっているという設定のようで、蛾はその絵が描かれているおかげで外敵から襲われにくいのではないかと推測される。別の生き物にいわゆる「擬態」をする生物は沢山いますが、このように具体的なシーンを描くという擬態は実に画期的である。

―なぜハエに擬態したのか

非常に個人的なゆるい憶測ではございますが、鳥がこの絵を見た際に「ハエがフンに群がっているんだな、じゃあ他へ行こう」となるでしょう。

もしくは肉食なのかどうかはわからないが、この蛾が獲物を捕まえる際このようにカモフラージュしておけば、近づいたときにガヴッ!ミミックのように捕食できるでしょう。

この絵の鮮明さやリアルさが肝となるのでしょうね。

―今後より精度は増すはずだ。

更に今後、ショボイ絵をした個体はとりに見つかり食われる。結果的にリアルで忠実な絵を持ったものが生き延び来世に子孫をつなぐ。つまりどんどん精度は増すのだ。

ちなみにこの蛾はインド、日本、台湾、韓国、中国、マレーシア半島、スマトラとボルネオ島に生息する。

参照FEATURED CREATURE

‘How to be Bird Poop For Dummies’ by This Moth Fly Mimic

(秒刊ライター:たまちゃん)