2014年の映画史を語る上で、アメリカの社会風刺作・The Interview(ザ・インタビュー)を外すことは出来ないだろう。朝鮮労働党第一書記・金正恩の暗殺という衝撃的なテーマが描かれており、映画の公開を妨害するために配給元のソニーにサイバー攻撃が仕掛けられる事態にまで発展した。
しかも最近になってThe Interviewの非公式Androidアプリがインターネット上で広まっているが、このアプリをインストールすると自分の銀行口座の情報を盗み出されてしまうことが判明し大騒ぎになっている。
当初、The Interviewは2014年のクリスマスから全米で劇場公開される予定だった。しかし、機密情報をことごとく流出させる未曽有のハッキング攻撃により、ソニーは社会的信頼を大きく損失。関係者の間で映画の公開を自粛すべきではないかとの声も上がった。
結局、「脅しに屈してはならない」というオバマ大統領の一声によりThe Interviewの劇場公開が決定。一部の映画館のみでの限定公開だったにもかかわらず、初日だけで100万ドル(およそ1億2000万円)以上もの興行収入を記録する大ヒットとなった。
ネット配信も開始され、YouTubeやXbox Live、iTunes Storeなどのサイトでも本作品を視聴することができるようになった。
インターネットの世界では、動画や書籍などのデジタルコンテンツがリリースされると、それをタダで閲覧するための違法なダウンロードツールがしばしば出回ってしまう。The Interviewほどの話題作ともなれば、当然トレント等のファイル共有サイトにアップロードされても何の不思議もない。北朝鮮の隣国の韓国にて、The Interviewを無料で視聴できるというAndroidアプリがたちまち話題になった。
ところが実際にはこのアプリは、インストールしたスマートフォンの端末から顧客の銀行口座の情報を盗み出すウイルスソフトだった。現在までに2万台以上ものAndroid端末がThe Interviewの偽アプリに感染してしまったと見られている。
この偽アプリの制作元は不明だが、何故か北朝鮮のユーザーには攻撃を仕掛けないようにプログラムされているという。
デジタルコンテンツの違法視聴という犯罪に手を染めてしまった以上、被害者にも落ち度がある。くれぐれも甘い言葉に騙されて正体不明のアプリに手を出さないようにお気を付けを。
―海外の反応
・北朝鮮のデバイスだけを狙わないようにプログラムされてるって時点で犯人が特定できるじゃねーかwww
・いやいや、案外引っかけかもしれないぜ。
・たかが一本の映画のためにとんでもない目に遭った連中もいるんだな。(笑)
・映画をタダで視聴できるアプリなんてあるわけねーだろ。インストールした奴がマヌケなだけさ。
・ネットの怖さを知らない素人がスマホなんか使うからこんな目に遭うんだ。
・はっきり言って、こんなものをダウンロードする奴はハッキングされて当然さ。自業自得だよ。
・被害者も「詐欺だ!」なんて表立って怒れねーわなwww 自分も犯罪者なんだからよwww
・こんなヤバそうなアプリをインストールするバカがいることに驚きだ。
・制作元不明のアプリは絶対インストールしない方がいいぞ、マジで。
・サードパーティ製のアプリはリスクを伴う。使うなら自己責任さ。
掲載元
http://www.reddit.com/2qws0h/
(ライター:sha-la-ku)
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