まさに外道!道路を渡るのが遅すぎの老人に罰金!

イタリアの人はみんな大らかで、小さいことは気にしないというイメージがあったのですが、そんなイタリアのイメージからは想像ができない寂しい、世知辛いな~というニュースが飛び込んできました。にわかには信じ難いとは思いますが、これ、事実なんです。なんと横断歩道を渡るのが遅すぎた老人に罰金が課せられたというのです。

さて、そのニュースの中身をご紹介いたします。耳を疑いたくなるようなこの事件が起こったのはイタリア、トリノの南西部にある街ピネローロです。85歳になる男性。なんとこのお年寄りが道路を渡るのが遅いせいで渋滞になると近隣住民から苦情が出ていたらしいんです。そこで、警察が事情調査に出向き、この男性が青信号が終わっても道路を渡れないことを確認して、注意を促したのです。

渋滞になると騒いだ近隣の人も大騒ぎしすぎだと思いませんか?たった数分のことなのでは?と思ってしまうのは、実際に被害に遭っていないからと言われてしまうのでしょうか?普段、下手くそな運転をするドライバーのせいで、1回、2回多く信号待ちになっても、暗黙の了解で我慢しますよね?これだけのんびり歩くおじいちゃんなら1日の横断回数だって少ないはず。今日はおじいちゃんにあたってしまったというくらいに思うことはできないのでしょうか?ひとつ間違えれば、道路を渡るだけで車を止めてしまうおじいちゃん、みたいな感じで名物にでもなりそうな気がするのですが。

さて。話題になったのは、罰金が課せられてしまったからなのです。交通法規に違反しているということでなんとその額41ユーロ、つまり約6000円です。地元警察署長によると、この時のおじいちゃんの行動が本当に罰金に値するものだったのか、青信号になってからすぐに渡り始めたのに、渡りきれなかったのか、赤信号間際に渡り始めて渋滞を引き起こしたのか、細かい調査ができていないということなんです。そして、この話を聞いてある行動に出ようとしているのが町長のブッテリオ氏。このおじいちゃんの家に出向いてポケットマネーからでも返金しようと思っているというのです。罰金がやりすぎだったのかどうか、改めてきちんと調査する必要があるかもしれませんね。みなさんはどう思いますか?

参照元URL(METRO)

http://metro.co.uk/2014/12/14/pensioner-fined-for-crossing-the-street-too-slowly-4986710/

(ライター:HaLu)

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