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死んだ夫の携帯の解約出来ずショップに「遺灰」を持ち込んだ女が話題に

 

携帯電話の契約の際には本人確認が徹底される。契約者本人が直接手続きを行う場合は問題ないが、携帯電話の所有者が死亡した場合、その解約手続きに手間取ることが珍しくない。
2014年10月、遺族の携帯電話の契約解除を申請されたソフトバンクショップが「本人同伴でないと手続きを行えない」と主張し、「遺骨を持ってこいと言うのか!」と関係者が激怒する事態に発展したが、ヨーロッパのウェールズでは死亡確認を求められた未亡人が本当に携帯電話ショップに遺骨を持ち込んで話題になっている。

カーディフ在住のマリア・レイボールドさん(56歳)は、2014年の8月下旬に夫のデイビッド氏をガンで亡くした。葬儀を終えた後、夫の所有していた携帯電話を解約するためにT-Mobileショップに電話をかけたところ、「本人の死亡を確認できないと手続きを行えない」と拒否されてしまった。

マリアさんは三度もT-Mobileショップに直接足を運び、夫が死亡したことを懸命に説明した。火葬場の請求書だけでなく遺灰が詰まった骨壺まで持参したが、証明にならないとして全く聞き入れてもらえなかった。

それどころか、T-Mobileは再三にわたってマリアさんに未払いの料金を請求し続けた。デイビッド氏は存命中、Samsung Galaxy mini SIIの使用料として月に約26ポンド(およそ4750円)支払っていたため、トータルで129ポンド(およそ2万4000円)も会社に払わなければならないというのだ。マリアさんは想定外の事態にパニックを起こし、体調を崩してしまった。

数か月にも渡る論争の末、T-Mobile側は手続きの行き違いを陳謝。無事にデイビッド氏の携帯電話の解約手続きも完了し、マリアさんは事なきを得た。

マスコミの取材に対してマリアさんは、「携帯電話の解約より夫の埋葬手続きの方がよっぽど簡単だった。」とコメントしている。携帯電話を所有している世帯に向かって、「私のような辛い思いをする人がこれ以上現れないことを願っているわ。」と注意も呼び掛けている。

T-Mobileはアメリカでも契約者数トップ5に入るほどの大手携帯電話会社だが、有名な企業だからといって信用できるとは限らないようである。

―海外の反応

・手続きの遅延で未亡人に無意味な苦痛を与えるなんて、嫌がらせも甚だしいな。
・俺の友達にも似たような体験をした奴がいるよ。裁判所から催促状が来たから、関係者に骨壺を見せて「こいつを逮捕してくれ」って言ってやったらしい。
・すげえなwww その時そいつらがどんな顔してたのか写真に撮っておいてほしかったぜ。
・こういうケースはイギリスでもあったよ。
・こういう時はショップに行ってもしょうがないよ。お偉いさんに電話するのがベストさ。
・私もT-Mobileで働いてたことがあるから、この女性には本当に申し訳なく思うよ。
・「すいませんでした」で済むかよ!この守銭奴企業は根本からカスタマーサービスを変える必要があるぞ。
・俺もT-Mobileを解約したよ。あの会社のカスタマーサービスは本当にタチが悪いからね。
・資本主義者め…。
・所有者が死んだら自動的に契約が解除されるようにすればいいのにな。

掲載元
http://www.reddit.com/2moal1/

(ライター:sha-la-ku)