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病院で指に包帯を巻いてもらっただけで治療費が100万円!?患者が怒りの告発

2013年8月、アメリカのニュージャージー州で教師を務めているハナス氏は、ハンマーで作業している時にあやまって中指を切ってしまったため、ベイヨンメディカルセンターで診察を受けた。検査の結果、軽傷なので縫う必要はないと診断された。胸をなでおろしたハナス氏だったが、請求書を見た瞬間に言葉を失ってしまったという。そこには、約9000ドル(およそ92万円)という桁外れの治療費が記載されていたからだ。


請求書の内訳によれば、抗菌性の軟膏代として8ドル(およそ820円)、破傷風の予防注射代として180ドル(およそ1万8000円)、諸々の殺菌用品代として242ドル(およそ2万5000円)、そして診察に用いた緊急治療室の使用代として8200ドル(およそ84万円)という常軌を逸した金額の診療費が請求されていた。

マスコミの取材に対し、ハナス氏は病院への怒りをあらわにした。「なんで指に包帯を巻いてもらっただけで9000ドルも払わなきゃならないんだ?これならたとえ腕を切断した時でも隣町まで行って診てもらった方がマシだよ。」とはハナス氏の談である。

―アメリカが抱える医療保険制度の問題点とは

国民皆保険体制が充実している日本の場合、基本的にどの医療機関で診察を受けても保険を適用することができる。患者は3割程度の費用を支払えばよいので、治療費が高額になることはめったにない。(自由診療は除く。)

しかしアメリカの場合、被保険者が加入している保険会社と治療を受ける病院が提携しているか(In Network)否か(Out of Network)によって患者が支払う金額に大きな差が生じてしまう。Out of Networkの病院を利用すると、自己負担額がとてつもなく多額になる可能性があるのだ。実際、医療業界に疎い人を狙って、必要ない緊急治療室を使用して治療費を釣り上げようとする悪質な医師も少なくない。しかもアメリカでは医療費が高額なのは当たり前だという考え方が根強く、こうしたトラブルがなかなか解消されない問題が指摘されている。

幸い今回のケースではユナイテッド・ヘルスケア保険会社の介入によって、ハナス氏の高額な治療費は無事に大幅に軽減された。

我々日本人も海外の病院で治療を受ける時は十分に注意した方がよいだろう。

―海外の反応

・高額な治療費、高額な自動車整備費、高額な罰金…、俺たちはみんな気づかない内に社会に騙されてるんだ!
・そもそも、たかが指を切ったくらいでなんで緊急治療室なんかで診てもらう必要があるんだってことだよ。
・たとえるなら、レストランに行って一番高いメニューを選んじまったようなものか。
・問題なのは、自分で注文してないのに勝手に一番高いメニューを出されたってところだよね。
・この国の医療システムには問題があるよ。改善しなきゃいけない。
・全くだ。すべての病院に治療費の引き下げと明細の透明化を浸透させよう。
・緊急治療室なんかに行った患者が悪いんじゃないの。
・私も従業員が指を切った時に13000ドルの治療費を払わされたことがあったっけな。
・無知な患者から治療費を巻き上げるなんてひどい奴らだ!
・保険に加入してないとこういう目に遭うってこったな。
・私はモルヒネの投与とX線検査で22000ドル支払わされたわ!
・ウォークインクリニックに行けばいいのに…。
・うちに来れば包帯くらいタダで巻いてあげるよ。
・この国はマジでイカれてやがるな。
・この包帯にはプラチナ製のワイヤーが仕込んであるのかな。

掲載元
http://www.reddit.com/2ct0t2/

(ライター:sha-la-ku)