聴覚障害者の子供を火事から救出したヒーロー犬が話題に

犬は非常に頭がよく、主人に対して忠実な動物として名高い。日本では忠犬ハチ公の逸話が有名だが、海外でも我々を驚かせてくれるような感動的なエピソードがしばしば展開されている。
現在アメリカを騒がせているのは、飼い主を火事から救出したエースという名のピットブルのお話だ。飼い主の子供が寝ている最中に火事が発生した際、エースは聴覚障害を患っている少年を助けるために必死に少年の顔を舐めて起こしたという。


2014年7月16日、アメリカ合衆国インディアナポリスのとある民家にて火災が発生した。ちょうどその時間、3日前にサマーキャンプから戻ってきたニック・ラム君(13歳)が一人で寝ていて他に家族はいなかった。ニック君は生まれつき聴覚障害を患っており、補聴器なしでは何も音が聞こえない。最悪なことに、補聴器を外して寝ていたニック君には、次第に家屋を包み込んでいく火の手のことなど知る由もなかった。

その時、家で飼っていたピットブルのエースがニック君のもとに駆けつけ、ものすごい勢いで彼の顔を舐め始めた。当初ニック君は、エースが餌を欲しがっているのだと思って適当にあしらっていた。しかし、いくらやめろと命令してもエースは言う事を聞かず、ニック君が完全に起きるまで決して顔舐めをやめようとしなかった。そしてぼんやりとしていた意識が覚醒した時、ニック君は鼻をつく煙のにおいによって火事に気付いた。

ニック君は慌ててTシャツで口と鼻をふさぎ、エースと共に家から脱出した。家屋は17万5000ドル(およそ1770万円)分の損害を負ってしまったが、幸いニック君とエースは全く怪我をせずに済んだ。

―エースの忠義に賞賛の声が上がる

ニック君の両親は、エースが息子を助けてくれたのだと強く信じているという。もしもエースが居なかったら、ニック君は火災に巻き込まれて命を落としていた可能性もある。文字通り命がけで主人を守ったエースはペットの鑑と言えるだろう。この話題が紹介されて以来、ネット上でも絶賛の声が巻き起こっている。

ちなみに、家で飼っていた猫のピクシーは煙のダメージでダウンしていたが、命に別状はないという。もしも先に煙を吸い込んでいなければ、きっと飼い猫も犬と一緒に主人を起こしに来てくれた…と信じよう。

―海外の反応

・すごい犬だね!
・これってマジなのか?ピットブルって悪魔の化身みたいに凶暴だぞ。
・犬は少年を救い、ネコは病院に運ばれる…か。
・犬「ちくしょう、火事だぞ!おい!起きろ!クソッタレ!」
・よく犬派と猫派が論争してっけど、こういうケースがあるから犬の方がいいっつーんだよな。
・私も聴覚障害者だから、これからは犬と一緒に寝ることにするよ。
・何かあった時に犬が教えてくれるように普段からドアを開けておくといいよ。きっとネコはあなたが死ぬまで知らん顔してるでしょうけど。
・すべての猫が役立たずってわけじゃないぞ!襲ってきた犬から子供を守ったネコだっているんだからな!
・確かにな。タラっていうネコの動画は本当に感動したよ。
・みんなピットブルは怖い犬だって言うんだよな…。
・主人を助けた時は「犬」であることを強調して、人を襲った時だけ「ピットブル」であることを強調するからな。本当腹立つよ。
・記事にはちゃんとこの犬がピットブルであることが記載されててよかったよ。
・聴覚障害児を持つ親は火災発生を知らせてくれる視覚認識型の警報器を準備しておくべきだよね。
・俺はむしろ、警察が到着した時にピットブルを射殺しなかったことに驚きだよ。
・耳が聞こえないと煙のにおいも気づかないものなのか?

掲載元
http://www.reddit.com/2aymsd/

(ライター:sha-la-ku)

1 COMMENT

秒刊名無し

この間、犬が男の子を襲って猫が助けたエピソードのもピットブルだったよねぇ…
結局 飼い主次第で人間の善き友にも悪魔にもなってことか
動物好きだから複雑だわ

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