食中毒に気をつけろ!この時期弁当作りで気を付けるべきポイント

湿度も気温も上がる6月。ランチにお弁当を持参している人は、お弁当の傷みが気になり始める時期だ。“おばあちゃんの知恵”で梅干しなどを入れるのも良いとされるが、「科学的根拠がないものもあるので過信せずに」と、佐々木さん早起きして頑張って作ったのに、食中毒になっては元も子もない。そこで、東京都福祉保健局の佐々木祐さんに梅雨時のお弁当作りの注意点を聞いてみた。


―調理前

・ 料理に菌を付着させる恐れがあるので、体調不良時は作らない
・ 石鹸で手を良く洗う(できれば2度洗い)
・ お弁当箱や菜箸などは、熱湯消毒して乾燥させておく

※食中毒を起こす菌によっては、アルコール消毒が効かないため

―調理(料理は一例)

・ 鶏の唐揚げ
一口大の小さめサイズが望ましい。試しに1つを切って、中まで加熱されていることを確認
※サイズが大きいと厚みがあり、中心部まで火が通っていないことがあるため

・ おにぎり
素手ではなく、ラップでごはんをつつむようにして握る
・ 卵焼き
半熟はNG。必ず完全に火を通すこと


―詰める時

・ おかずは、当日作ったものを詰める
※前日の作り置きを入れる場合は温める程度ではなく、十分に加熱。その後、きちんと冷ます
・ 煮物などの汁気は必ず切る
・ 野菜や果物など、“生”モノを詰めるのは、できるだけ避ける
・ ごはんとおかずは容器を分けるか、仕切りを活用
・ お弁当のふたは十分冷ましてからしめる

「実は食中毒は梅雨時だけではなく、年間を通して発生しています。特にお弁当は作ってからすぐに食べるのではなく、保管期間が長いので、菌が増殖しやすいんです。職場などに着いたら冷蔵庫に入れるのがベストですが、保冷剤などを上手に活用し、常温保存は避けること。また、お昼時に食べそこなった場合は食中毒のリスクが高まるので、残念ですが諦めましょう」(佐々木さん)

お弁当は普段の料理以上に衛生面でしっかりと気を配ることが肝心。ポイントをおさえて、梅雨時でも安心なお弁当を作ろう!

(南澤悠佳/ノオト)

記事提供:【CHINTAI情報局】-暮らしの百科事典-

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