絶食中の名古屋の「オオグソクムシ」を見てきた

 

名古屋港水族館で2008年12月から末飼育されており、2013年には3年間餌を食べていないと話題になっていた「オオグソクムシ」をようやく見てきました。昨年のニュースで3年ということであるので、もしそのまま何も食べていない絶食を続けているのであれば今年で四年目となる。いったいなぜ彼らは何も食べず生きていられるのだろうか。さっそく見てきました。

名古屋港水族館ではもっぱら「イルカ」さんが大人気で、館内に入るとまず飛び込んでくるのは「バンドウイルカ」さんのプールなのです。したがってグソクムシを真っ先に探す物好きな人でない限り、ほとんどの方はグソクムシをスルーするほどニッチな生き物でしょう。

ちなみに展示は「南館」の深海コーナーというところにあるのですが、案の定あまり立ち寄る人はおらず、順路ではあるがほとんどの人がその先の「ペンギン」に歩を進めてしまいます。

扱いもお粗末でかわいそうなグソクムシさんは、喜んでいただきたい本日の主役だ。

―主役登場

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主役のオオグソクムシ登場。公式サイトのデータによると、等脚類(ダンゴムシやフナムシのなかま)の中では日本最大種で、全長12cmになるという。 本州中部以南の水深150~600mに生息しており、海底で動物の死体などを食べるのだという。

絶食しているとはいえ、一応何かを口に入れるようだ。それが生きるためなのかそれとも海底の掃除のためなのかはわからない。

 

こちらはオオグソクムシさんのあまり見かけないおケツです。意外に鋭利な突起物があってカッコいい!キモカワイイという表現もあるが、カッコいいも兼ね備えキモカッコカワイイが正解。とはいえ彼らは何かと戦うわけではなく、ただただ、こうしてじっと身構えているだけですので、観覧者は確かに飽きる。

従ってこのような深海コーナーの奥に追いやられてしまったのかもしれない。確かにイルカのように愛嬌があって動きが活発な方が見栄えはする。

とはいえ4年も絶食中の彼ら、メディアによって知名度は徐々に上がってきている。今後より日の目を浴びる機会も増えてくるのかもしれないが、逆にそっとしておいてほしいと願うかれらなのかもしれない。

参照
http://www.nagoyaaqua.jp/aqua/life/deep/index.html

(ライター:ユカワ)

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