「育てる」というのは難しいものである。職場に新人や後輩が入ってきて、「どうやって育てればいいか」と悩んだ経験がある方も多いのではないか。そんな「育て方」について職人の見習い修行を参考にして組み立てられた理論がある。それが「認知的徒弟制」というものだ。そしてその中で取り上げられている、4つのステップについて以下で紹介する。
―4つのステップその1
・新人があなたの作業を見て学ぶ「モデリング」(modeling)
ブラック企業などでは、いきなり仕事をやらせできない新人をふるい落としていく、なんてこともあるようだがそういったことはしない。まずはあなたがやっている姿を「見て」学ばせるのである。
―4つのステップその2
・あなたが手取り足取り教える「コーチング」(coaching)
見て学ばせた後は、しっかり手取り足取り教えなければならない。新人を放置することなく、付きっきりくらいで教えて仕事を覚えてもらうのだ。
―4つのステップその3
・新人にできることを確認して自立させる「スキャフォルディング」(scaffolding)
仕事を覚えてきたら、新人にやらせてみるのである。できそうな仕事を新人にやらせてみて、できそうもない仕事はあなたが支援して完成させる。そうすることで、新人もどんどん仕事を覚えていくだろう。
―4つのステップその4
・あなたが手を引いていく「フェーディング」(fading)
そして最終的には、あなたが手を引くことになる。その暁には、新人も1人で様々なことが出来るようになっているはずだ。
職場に新人が入ってきて、育て方に困っている方。是非参考にしてみてはいかがだろうか。
(ライター:tsuchiya)
今時の会社でこれが許されるほど余裕のあるとこはごく少数だろ?