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日本禁煙学会『風立ちぬ』の批判&壮大なネタバレで大炎上

ジブリの最新作「風立ちぬ」の中に描写されている「喫煙シーン」に対し、NPO法人日本禁煙学会がジブリに対し要望書を提出し話題となっている。NPO法人日本禁煙学会曰く、映画の中で主人公が頻繁に喫煙をしておりこの行為が「タバコ規制枠組み条約」の13条に抵触しているとし、条約違反だという。だがネットでは戦前戦中を舞台にした作品である為喫煙シーンは必然的な構成内容だと批判、炎上している。はたしてこの問題に対し、ジブリ側はどのような対処をするのか。

―日本禁煙学会の掲げる「風立ちぬ」の問題点

http://www.nosmoke55.jp/action/1308kazetatinu.html

※リンク先PDFの中にネタバレ含みます。

今回日本禁煙学会が問題定義している作品中の違反は以下である。

・「タバコ規制枠組み条約」の違反
・未成年者喫煙禁止法による「未成年者の喫煙を助長」

つまり作品内にタバコの広告となるようなシーンがあること、また未成年者への喫煙を助長させるシーンがあることを指摘している。具体的なシーンはネタバレにもなる為割愛するが、確かに作品中には主人公が喫煙を行うシーンが頻繁に登場する。ただし当時の時代背景やジブリ側の描きたかった「地味な日常生活の描写」をリアルに追及するとなると「タバコ」は現代に生きる視聴者と作品中の大正をつなぐ必須アイテムであると推測される。

―ジブリの作品ではタバコのシーンはありふれている。

今回に限らずジブリの過去の作品では頻繁にタバコを吸うシーンが登場し、最も印象が強いのは「千と千尋の神隠し」で湯婆婆が巨大な鼻から大量のタバコの煙を放出するシーンがある。今更感の強いこの要望書だが、ネットでは話題になっている映画へ便乗した売名行為ではないかと言う意見もある。

―女性との関係・病名などネタバレが記載されている

要望書を読むと判るのだが物語の核心的なネタバレが記載されており、特に主人公と女性の関係そして病名などは致命的だ。ストーリーを楽しみにしていた人にとって非常に残念な形でのネタバレだ。

以上を踏まえ、ネットでは日本禁煙学会のこの要望書に対し怒りと落胆の色を隠せず「人を馬鹿にしてる」「これはひどいわ」「あきれた要望だ」と批判が集中している。

―Twitterの反応
・虚構新聞じゃなかった
・やっぱり食いついてきたか
・こういう風にメジャーな存在に絡んで名を売るのが今時のマーケティングか。
・そんなコトで影響されるとか、なんか人を馬鹿にしてる
・言葉刈りなんてレベルじゃないなぁ
・喫煙者が放射線被害を口にするとは、一流のジョークだ
・映画の内容をわずかではありながら暴露してどうすんねん
・ジブリ擁護では無いが喫煙環境は時代に寄って様変わりしていることもわからないのか?
・最初から炎上する事を想定してわざとなら良いけど、本気ならおバカとしか言い様が無いよね
・戦前戦中を舞台にした映画なのにタバコのシーンに文句を言ってる
・あきれた要望。喫煙シーンは必然の構成。どうのこうのいうものではない。
・日本禁煙学会、お前ら大丈夫か?当時の時代描写だろうが.
・あの無煙映画大賞なんていうアホらしい映画賞やってるところか。
・禁煙者だけどこれはひどいわ
・これぞまさしく二次元と三次元の区別がついていない馬鹿といえるのではなかろうか。
・この団体本当にこの映画見たのかな。

これがまさしくオーソドックスな炎上マーケティングの形なのかもしれない。
風立ちぬというよりも炎上とタバコにより「煙たちぬ」といったところか。

日本禁煙学会
http://www.nosmoke55.jp/

第十三条たばこの広告販売促進及び後援
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/treaty159_17a.pdf

(ライター:たまちゃん)