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コンピュータに0÷0をやらせるとパニックを起こす。

 

突然だが数学の問題。0+0は0、0×0も0、さて0÷0は?この答えを聞かれると多くの方が0と答えるのかもしれない。もちろんそれは正解でもあり、間違いでもあり、実は答えが無いというのも答えでもあったりする。なんと0÷0の明確な答えは「不定」もしくは「定義されていない」ので明確な数字は出せないのが現状だ。さてこの意地悪な計算をコンピュータにさせるとどうなるのか。



―Windowsの電卓の答え

まずはWindowsにプリインストールされている「電卓」を利用してみよう。さっそく0÷0を入力してみると意外な答えが返ってきた「結果が定義されていません」。あまり見たことが無いが日本語で結果が「なし」との答えを見ることが出来るレアなケースのようだ。 ちなみに、1÷0などを入力すると0で割りきることができませんの文字が出てくる。

―iOSの答え

 

対する、iOSの答えはと言うとなんと「エラー」と返す。ごちゃごちゃと言い訳がましい説明はいらない。『エラーだ』と潔い結論。いかにもアップルらしいシンプルな回答だ。ちなみに、1÷0でもエラーと返す。

―コマンドプロンプトの答え

 

Windowsに戻り今度はコマンドラインから答えを求めてみたいと思う。すると『0除算エラーです。』と答えが返ってくる。コンピュータの世界ではこれら0で割る計算式を一般的に「0除算」と広く認知されており、不具合を起こすもとになると恐れられている。実際に不具合を起こした例も存在するので、プログラミング上では0除算が発生しないような細心の注意が必要だ。

ちなみに、Excelで答えを求めると『エラー値 #DIV/0!』と表示されいわゆる『0除算』であることが示される。

―Google先生にお願いすると・・・

さて最後は頼みの綱「Google」となります。検索窓に計算式を入力すると計算結果を返す機能が備わっておりますので、通常通り「0/0」と入力します。

さてGoogleはどのように答えを返すのか、「結果がありません」とのメッセージなのかそれとも「エラー」と返すのか、それとも意外に「0」等と返すのか、衝撃の答えはこちら

 

「結果がありません」でもなく「エラー」でもなく出した答えが
『スルー』だった。

何事もなかったかのようにWEBの検索結果が出ており計算結果は表示されないというアップル以上にシンプルかつ合理的な答えだ。内部的なエラーなのかそれとも意図的なのか、定かではないがこの不思議な計算結果について、皆様も身の回りにある電卓でどのような答えが出るか試してみてはいかがだろうか。もしかしたら、本当にエラーでリセットが発生するものもあるのかもしれない。