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ダンゴムシは甲殻類だから食べれる?実際に食べてみました

GWも終わりという事で、家でゆっくりしている方も多いのではないか。さて、そんなまったりしている最中、ネットやツイッターなどから信じられない情報を入手した。『ダンゴムシは食べれる』というのだ。そんなまさか?と思うのかもしれないが、実はダンゴムシは、海などに生息するエビやカニなどの甲殻類の仲間。そのためか、非常時に食べることが出来るという。実際に食べてみないことには始まらないので食べてみました。


Wikipediaによると
『甲殻類の仲間であるダンゴムシは、ヒトが食べることができる。餌が落ち葉等なので美味とは言えないが、災害時の非常食として利用できる。加熱して、ポップコーンのように弾けると食べごろである。』
とある、どうやら、甲殻類=食べれるという生物学的な定説があるようで、ダンゴムシも食べれるというのだ。
本当だろうか?もしこの記述が虚言であるとすれば、Wikipediaのこの項目を編集した方を恨むしかない。
ということで、さっそく公園に行き、ダンゴムシを探すことに。

しかしこれが意外に難しい。ダンゴムシを見つけようと思って探すとなるとなかなか出てこない。
ダンゴムシは湿った場所が好きだという事で、木陰を探すも、そのままウロウロしているわけでもないので発見に時間がかかる。彼らもミスミスそんな無防備な状態を晒すわけにもいかないようだ。

しかし、石をどかしてみると、ボロボロっと小石と共に丸まったダンゴムシ登場!
中には、情況を分かっておらず、ゴソゴソと出てくるヤツもいた。すかさずそのダンゴムシをキャッチする。

ダンゴムシゲット。
ちなみに、背中の柄が何もなくツルツルなものがオス。ナウシカにでてくる、オームのように背中にゴツゴツとした柄があるのがメスだ。したがってコイツはメスのようです。

何匹か捕まえることに成功。
丸まって動かなくなっているものばかりだが、活きのよいダンゴムシもいる。
しかし、丸まらないダンゴムシはダンゴムシではなく『ワラジムシ』の可能性もあるので十分注意したい。今回食べるのはあくまでダンゴムシだ。

さて、実際にこれを食べてみるわけですが念の為水でよく洗い流し加熱する。
ユッケの事件もあるがゆえ、油断は禁物。
余談だが虫料理といえば、以前オーストラリアでアリ塚のアリをそのまま食べた事がある。
アリは意外にも甘く、蜂蜜を舐めているようだったが、後味にアリの皮が残り不快だった。

アリ以外にも、ガンジス川の水でカップラーメンを食べたこともある実績を踏まえるとダンゴムシなど、日本に生息している時点で『セーフ』確定の手ごたえを感じている。
さて、ダンゴムシをそのまま食べるのも良いのですが、団子ということでみたらし風にしてみました。みたらし団子ならぬ、みたらしダンゴムシです。

※ダンゴムシが、苦しいのでは?と思うかもしれませんが、この時点で死んでいますのでご安心ください。

ということでさっそく、実食。
舌の上で、ダンゴムシの足がモサモサしていて気持ち悪い。
いや、死んでいるのだから動くわけがないのですが、見えない何かがダンゴムシをまるで生きているかのように幻想させてしまう。
ただ単に、恐怖心で気がめいっているのでは?と言われるかもしれないがその通り!言わせんな恥ずかしい。

―味はいかほどに?

さっそく味を確かめるため、咀嚼を試みると、からの中からジュワッと何か甘い味のようなうまみ成分があふれ出てきた。
うまみ成分とはいえ、ハッピーターンのようなうま味ではなく、アミノ酸の何かの味というだけであり、決して旨くはないのでご注意していただきたい。
エビやカニの味がするのかというと、そうでもなく、香ばしい味言うならばダンゴムシ味だ。

ダンゴムシは、ダンゴムシ味。

後味にアリと同様、皮がジャリジャリと残って不快な点は同様だった。
もし食べるのであれば、じっくりゆでて食べたほうがよさそうだ。
ということで、非常時に食べられるダンゴムシ、食べられることはできるがおいしくは無いのでご留意してほしい。

ライター;ユカワ