マグニチュード9.0、未曾有の大地震が起こった3月11日。地震が起こった3月も終わり4月になった今も、その被害は留まることを知らない。
一時より大分沈静化したとは言え、まだメディア報道の中心となった今回の震災。ただその報道で気になるのが、「名称」の違いだ。
気象庁が地震自体を「東北地方太平洋沖地震」と命名しているものの、震災の名称は政府が決めるものであり、震災自体の名称はまだ決まっていない。そのため、メディア毎に違った名称を使っているのが実情なのだ。
そこで今回は、どのメディアが震災に対しどの名称を使い、また名称毎にどれほど人口に膾炙しているのかを調べてみた。
・東日本大震災
最もポピュラーかつ、多くのメディアで使われている呼び名。
多くの全国紙、地方紙、民放各局が使用している。Twitterなどソーシャルメディアでもこの名称が一般的だろう。
Google検索結果：約 51,200,000 件
・東北関東大震災
NHKが使い続けている名称。メディアではNHK以外には見られないが、日本赤十字社や中央共同募金会も使用している。使用している数は少ないものの、パブリックに近い機関が使用しているようだ。
Google検索結果：約 6,180,000 件
NHKが使い続けている名称。メディアではNHK以外には見られないが、日本赤十字社や中央共同募金会も使用している。使用している数は少ないものの、パブリックに近い機関が使用しているようだ。
Google検索結果：約 6,180,000 件
・東日本巨大地震
唯一、読売新聞が使用している名称。系列の日本テレビも3月24日までは「東日本大地震」を使っていたよう。あまり一般的でない上に、地震という名称から震災全般を指し示すには不適切な気もするが…
Google検索結果：約 1,600,000 件
検索結果や今の情勢を鑑みると、「東日本大震災」が最も妥当な名称であることに間違いないだろう。
ただ、いずれの名称にしても、被害の大きさに変わりがあるわけではない。ただプロ野球問題にしても名称にしても、なんとなくどこかの新聞社はどうかと思ってしまうのは自分だけだろうか…？と、巨人ファンだけど巨人に愛想を尽かしたくなる今日この頃だ。
ライター：土屋順紀（マグネットプレス）