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これが原子炉の中だ!『浜岡原子力発電所』を見学してきました

福島原発の危機的状況を受け、世間では『原子力発電所』の危険性を再認識されたのではないか。だからといって原子力発電所を廃止すれば、日本の膨大な電力を補う事が出来ないという、非常にやるせない状態にヤキモキしている。そんな中、原子炉がいったいどのようになっているのかという疑問は非常に興味深い。今回は早速、浜岡原子力発電所に向かい、原子炉の様子を見てきました。


こちらが浜岡原子力発電所に隣接されている「浜岡原子力館」
原子力発電所の仕組みや、原子炉の模型などを観察できる施設だ。

事故後だというのに、見学者がチラホラ居ることには驚きだ。
興味本位なのか、それとも事故を知らないのか・・・。

見学料はなんと『無料』。維持費は何処から出ているのかと考えると
我々の電気代であり、間接的には無料ではないのかもしれない。

中に入ると、広い天井が目に飛び込んできた。
フロアには原子力についての説明を行うディスプレイがずらり。
ちなみに、展望台があり、そこから原子力発電所を、外から見学が可能

こちらが上空から眺めた様子。
左隅のタワーを囲んで原子炉があるようです。
詳細は下の補足写真をご覧いただきたい。

素人目には、これが原子力発電所とは思えない。
単なる工場か何かの施設だろうと言った感じだ。

さて、早速原子炉の模型をご覧いただきたい

こちらが原子炉の模型。
まるでパイプオルガンのようですが、音ではなく電気を起こすのです。

もちろん、実際はこのようにむき出しになっているわけではなく
頑丈な壁で守られているわけですが、この制御棒が露出したと言われております。

ズームアウトしていくとこのようになっております。

更にズームアウトしていくとこのような構造に
なっているようです。

オレンジ色の部分が格納容器で、1号機のような水素爆発のような衝撃から
守れるような最後の砦となっております。

通常は、内部を熱暴走しないように水で冷やしているとのことですが、今回は
水がなくなったので、海水を入れたとのことです。

海側に建てられているのは水を大量に利用するから
なのです。もちろんキレイな水を放出します。

パソコンで例えると、CPUのファンが使えなくなったので
そこらへんのファンをとりあえず代用しているといったところか。

ちなみに、受付嬢に本物を見せてくれないかと、頼んだところ
「テロの危険性があるため、現在は一般客立ち入り禁止」
だそうです。
なるほど、原発を占拠されたら確かにひとたまりもないのですね。

原発は、なければならない。しかしあればリスクは生じる。
そのリスクヘッジをどうするかが今後の課題となりそうだ。

最後に、福島原発の事故があっただけに、ここで働く事自体、勇気のいる事ですが、
「恐くないですか?」と守衛さんに伺ったところ

「そんときはそんときだ。」

という勇ましい答えが返ってきたことで胸が熱くなった。
彼らなら今後も安全に原発を守り抜くことが出来るだろう。

ライター:ユカワ