数学は嫌なものである。学生時代、様々な公式を覚えさせられ苦労した。しかし、公式は数学だけのものではない。世の中には様々なものが公式で表されている。今回は、「こんなものまで式で表すの!?」といった様々な式を紹介する。
・幸せの公式
自分が今、幸せかどうかは案外わかりにくいもの。自分が不幸で恵まれない、なんて思っている人はこの公式を参照してみるとその一因がわかるかもしれない。
幸福度 = 持っているもの ÷ 望んでいるもの
これ、ものすごく単純で当たり前のことのように思えるが、改めて言われると案外的を射ているのではないだろうか。
たとえば、100万円の貯金しかないひとが「1000万円のスポーツカーが欲しいな」なんて思っていた場合、その人の幸福度は
幸福度 = 100万 ÷ 1000万 = 0.1
幸福度 = 100万 ÷ 10万 = 10
なんと同じ金額を持っていても、前者より後者の方が100倍も幸せになれるのだ!(笑)
もちろん、これは単純な例で実際はもっと複雑だろう。けれど、幸せは持っているものだけでなくて望んでいるものによっても左右されるというのは、真理のように思える。
つまり、人は自分の望み次第で幸福にも不幸にもなれるのだ。自分が不幸だと思っている人は、望みを少し下げてみると良いかもしれない。
・文学の公式
数学に公式があるように、文学にも公式がある。明治の文豪、夏目漱石は『文学論』にこう記している。
「凡そ文学的内容の形式は(F+f)なることを要す。」
文学 = F(Fact) + f(feel)
事実だけではなく感覚をもって読者に表現する。感覚だけでは伝わらないから事実もしっかり書く。それこそ文学であると漱石は説くのである。
・知っていることが少なければ少ないほど…
最後にいくつかの公式を組み合わせることによって意外な公式ができあがる例を紹介する。
まずはことわざ2つから、
公式1:「知は力なり」→知識 = 力
公式2:「時は金なり」→時間 = 金
次に有名な物理の公式から
公式3:力 = 仕事 / 時間
知識 = 仕事 / 金
つまり、
したがって、知識が0に近づくにつれ(馬鹿であればあるほど)、なされた仕事に関わらず金は無限大に増えていく。
結論:知っていることが少なければ少ないほど、より給料が増える
ライター:樋口瞬(マグネットプレス)