普段から高所で作業していらっしゃる方などは、ヘルメットの重要性は耳にタコができるほど聞いていらっしゃると思うので大丈夫だとは思うのですが、実際にお家などでちょっと電球を変えたり、天井を拭いたりといった作業をするときにもヘルメットをかぶる人などはほぼ皆無かと思います。しかし、その程度の高所でも致命傷に至る可能性は0ではないのです。
ヒトの頭蓋骨が耐えられる衝撃
2メートルの高さから、例えば体重60キロの人が落下して頭を直接打った場合、位置エネルギーは2メートル(200センチ)×重力加速度9.8×60という事になり...まあボチボチの数字になってかなり危険という事ですね。
現場ではこのような格言も
「一メートルは一命取る」という、危険な現場での合言葉があるようです。本当に充分注意していないと1メートルの高さから落下してもとても危険だという事が重々わかっているプロだからこその言葉です。
身長も考慮に入れる
身長が170センチの人が30センチの高さの場所に登っていても、頭は2メートルの位置にある事になります。その高さからさかさまに落ちる事は無いでしょうが、運悪く手も付けず直接頭を打ってしまったらと考えるとゾッとします。
やってしまっていませんか?
家でのお風呂掃除などではあるあるですが、面倒くさくて浴槽のへりに立って天井を掃除することなどはままあります。しかし、水で濡れていたりすればかなり滑りやすく危ないので、必ず天井まで届くような長物でお掃除してください。
2メートルってどれくらい?
最近、2メートルと言えば「ソーシャルディスタンス」で取るよう言われた距離がそれにあたります。ちなみに2メートルとは大体
自動販売機(183センチ)
ミロのヴィーナス(203センチ)
サッカーゴールの高さ(244センチ)
こんな感じの高さだそうです。
source:サイズ屋
普段のお掃除にも危険は潜んでいるモノ。電球の取り換えなどの際は、十分にご注意ください。安全帽などがあれば良いですが、御家庭には中々ないので、お一人でやられない方が良いのかもしれません。
source:日本ヘルメット工業会JHMA
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