京都が誇るリアル飴「くだものづくし」に隠された秘密が驚愕!

これは、京都市にある老舗和菓子店「伊藤軒」で作られている「くだものづくし」という名前の有平糖(飴)です。美味しそうで可愛らしいものが好きな人ならば、思わず手に取って見たくなること間違いありません。袋に貼られているシールには、「くだものを有平細工で作りました」と印刷されています。美味しさの秘密は、この「有平細工(あるへいざいく ありへいざいく)」にありそうです。

「有平細工」とは...。

有平細工とは、有平糖で花や魚、鳥などの形に細工したものの事だそうです。では「有平糖」とは何でしょうか。「有平糖」と「飴」は別のものなのでしょうか。

 

飴の主な材料は水飴、有平糖の主な材料は砂糖です。

飴も有平糖も材料は同じで砂糖と水飴です。どちらも砂糖と水飴を煮詰めて作るのですが、砂糖と水飴の比率が異なっています。水飴には砂糖の結晶化を抑制したり保湿したりする効果があり、出来上がりの口当たりをなめらかにする効果もあります。現在市販されている飴のうち、多くの飴は水飴を主な材料としているそうです。

それに対して、有平糖で使われている水飴は、砂糖の結晶化を防ぎ、細工をするために必要な粘度を得るためだけの量しか使っていないそうです。有平糖は水飴の含有量が少ないので、細工をする職人には高い技術が要求されるのだそうです。また材料の砂糖も上質なものを使用しなければならないそうです。

 

袋から全ての飴を出しました。

袋の上から見ているだけでは満足できません。すべての有平細工を皿の上に出しました。鮮やかな色が目に入ってきますが、その鮮やかさは強すぎず優しさがあります。全部で24個入っています。みかんやレモンなどの細工がされていますが、何種類の果物が入っているのでしょう。

有平糖を種類別に分けてみました。

8種類の果物が入っていました。キウイ、グレープフルーツ、すいか、メロン、オレンジ、いちご、みかん、レモンの8種類の果物です。どれもみなきれいでかわいらしくて、食べないで飾っておきたくなります。

しかしながら、折角購入したのですから食べてみましょう。一粒口に入れた瞬間に、「あれっ、なんだこれ?」と思ってしまいます。もしかしてと、少し期待しながら2粒目を口に入れると、「あぁ、やっぱりそうなんだ。」とわかります。

なんと、この有平糖、種類ごとに味が違うのです。いちごはいちごの味、メロンはメロンの味がするのです。1袋で8種類の味が楽しめるのです。「すいかは本当にすいかの味がするのかな?」なんて考えているうちに、次々と別の味を求めて食べ続けてしまいます。

ひとつひとつの細工が細かい!

この有平糖、美味しいだけではありません。それぞれの種類の細工を見て下さい。キウイもすいかも種が入っています。みかんの房を感じることができます。レモンに至っては房の皮と房の中の実の色まで違っています。

このくだものづくしは賞味期間が長いので、購入後しばらくの間飾っておいて楽しむこともできます。

製造元:株式会社 伊藤軒

製造元住所:〒612-0829 京都府京都市伏見区深草谷口町28-1

販売価格:345円(税込み)

伊藤軒公式サイト:https://www.kyoto-itoken.co.jp/

伊藤軒ブログ:https://ameblo.jp/itoken-929110/entry-11511727131.html

美味しいものを食べると幸せな気持ちになります。見て楽しいとなると、もっと幸せな気持ちになります。これはプレゼントに最適!想定外すぎる商品がめちゃくちゃいい! は、食べたり遊んだりできる和菓子でした。