【全米感動！】息子のオリンピックでの晴れ姿をリオで見たい！→親切な人達により実現！

―息子はオリンピック選手！

ペンシルベニア州のウーバードライバー、エリス・ヒルの夢はブラジル、リオデジャネイロへ行って、息子のオリンピックでの晴れ姿を見ること。なんと、それが偶然乗り合わせた果断な乗客のおかげで実現することになったという。

ペンシルベニア州フィラデルフィアでリズ・ウィルロックは、エリス・ヒルが運転するウーバータクシーの車中で、1時間ほどいろいろな会話をした。話がオリンピックの話題になると、ヒルは自慢げに、自分の息子、ダレル・ヒルが砲丸投げのアメリカ代表であることを語った。

「私が彼女に自分の息子のことを話したら、彼女はとても感激してくれました。でも、息子の試合を見に行くかどうか聞かれて、とてもリオまでは行けないよ、と正直に言ったんです」ヒルはバスの運転手を引退し、ウーバードライバーをしていたため、リオまでの旅費を捻出することは難しかった。

ウィルロックはこの話に心を打たれた。「とにかくとてもがっかりしたんです。だって、誰だって息子や娘がオリンピックで活躍すると知ったら、見に行きたいものでしょう？しかも彼の話しぶりから、とてもいいお父さんだってわかりました。でも、リオまで行くことが簡単ではないってこともわかってました」

しかしウィルロックには考えがあった。

世界中で臨床治験を求めている人々のために旅の手配をするコンシェルジュサービスのリーダーとして働く彼女は、ヒルが息子の応援にリオに行けるようにするために必要なあらゆる手段が自分にはあると確信していた。

「彼女が、"もし私がチケットをとってあげると言ったら行く？"と聞いてきたんです。それで私は驚いて言いましたよ、そんな！知り合いでもないのに受け取れませんよってね」とヒル。「でも彼女は続けて言ったんです。"いいえ、私はこれは運命だって信じてるの。実現させてみせるわ"」

こうして二人は連絡先を交換した。そして次の日、ウィルロックは"Go Found Me campaign"というサイト内で、ヒルがリオで息子の試合を応援するために必要な費用7500ドル（約76万円）を集めるための寄付のページを立ち上げた。

なんとたった二日でのこの費用は多くの親切な人々の寄付により、ゴールへ達した。教会の帰り道、このニュースを聞いたヒルは「本当にただただ、嬉しくて舞い上がりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。世の中親切な人が本当に沢山いるってことがわかりました」と語った。

ゴールを達成したウィルロックも同じ気持ちだった。「最近、世の中には悲しいニュースばかりで、正直人間不信に陥っていました」ウィルロックは言った。「150人以上の人が協力してくれたんです。しかも、その中でエリスが知っている人は10人程度でしょう。その他の人はみんな見ず知らずの人達なんです」

息子のダレルもツイッターで「知らない誰かが1545ドル（約16万円）を寄付してくれた。泣きそう。神様に感謝」とつぶやいた。

息子がトレーニングに入ってから2ヵ月ほど会っていないヒルは「息子に会いたくて待ちきれないよ。直接会って応援したいんだ！」と会えるのを楽しみにしている。

見ず知らずのウィルロックがヒルの夢を叶えてくれたことについて質問すると、ヒルは笑ってこう言った。「リズが見ず知らずの他人だったのは、最初の5分だけだよ。今では常に話をしているし、きっとこれからもずっと大切な友達だよ」

4年に1度の世界のスポーツの祭典オリンピック。遠い異国で活躍する家族の元へ応援へ行きたくても行けない人が沢山いる中で、ヒルに起こった偶然の出会い。ヒルとウィルロック、そしてすべてのオリンピックの奇跡を信じる人々のために、ダリルがリオで全力を出し切って活躍する姿を見るのが楽しみである。

掲載元

https://www.reddit.com/r/UpliftingNews/comments/4w66a0/passenger_raises_thousands_to_send_uber_driver_to/

（翻訳ライター：南ロココ）