【マジかよ】アメリカ国内のミュージアムの数がスタバとマックの合計数より多いことが判明!

アメリカに行くと、やたらにスタバとマックがあるな、と感じる人が多いかもしれない。それもそのはず、スタバは北米で約11,000店舗、マックはその数なんと14,000店舗以上。町を歩けばすぐにスタバやマックを発見できると言っても過言ではないほど店舗数が多いこれらの店だが、この度、アメリカ国内にあるミュージアム(美術館、博物館、記念館、展示館を含む)の数がこれらの店舗数を上回っている事に関して、海外で話題に!

―ミュージアムの合計数約35,000館!

アメリカ国内のミュージアムを様々な角度からサポート、分析している独立した政府機関"Institute of Museum and Library Services (IMLS)"の発表によると、現在開館しているミュージアムの数は約35,000館であり、スタバとマックの店舗を合計した数よりも多くなることがわかった。

ミュージアムというと、ワシントンD.C.にあるスミソニアン博物館やニューヨークにあるソロモン・R・グッゲンハイム美術館などの巨大ミュージアムを思い浮かべるかもしれないが、IMLSの発表によると、実はそのほとんどは規模の小さなミュージアムで、家族経営の庶民的なミュージアムも多い。年間の入場料収入が1万ドル以下(約110万円)のミュージアムも多く、そういった小さなミュージアムが至る所にあるのだ。

もう1つ驚くべきことは、ミュージアムの数が一番多い地域は、芸術と文化の中心地と思われているニューヨークではなく、ハリウッドとホテルビジネスの中心地であり、アートや歴史とは縁遠いと思われていたロサンゼルスだった。

ロサンゼルス郡のミュージアムの数は681館でニューヨークは414館。また上位5位にはシカゴ、サンディエゴ、ワシントンD.C.がランクインしている。そして大都市だけでなく、人口の少ない田舎町にもミュージアムはある。

例えばネバダ州のストーリー郡。蒸気機関車が目玉の"Comstock History Center"や1867年に建設された学校をそのまま博物館にした"Fourth Ward School Museum"など、人口が3,942人の郡にミュージアムはなんと11館もある。また、576人という小さな人口のネブラスカ州のループ郡にですら、 "Loup County Historical Society"という郡を代表するミュージアムがある。

IMLSによると、これらの小さな町のミュージアムはほとんどが町の歴史に関するミュージアムであるとのこと。「私たちは自分たちの歴史が大好きですから、町や村や郡の住民一人一人の歴史を大切にしているんです」IMLSの担当者は語る。これらのミュージアムは小さいが、多くの人々にとって、学校では学べない事を学べる、大きな役割を果たしている。「ミュージアムはいわゆる”インフォーマル学習”のための社会の中にある学校みたいなものなのです。」

よく、都市部などで地元の食料品などが姿を消すことを「食の砂漠」「フードデザート」と呼ぶことがあるが、文化的な観点から「文化の砂漠」「カルチャーデザート」に関してはどうだろう?いくらアメリカ全土に多くのミュージアムがある、といっても、ミュージアムがまったくない郡というのもある。特にミシシッピ州やジョージア州などのアメリカ南部に集中している。町の歴史ミュージアムにはいろいろな展示物があるが、その中には税金の記録なども含まれており、ミュージアムのない郡はそういった昔の人々の暮らしの記録自体がすでにない可能性がある。

実は今回のミュージアムの数に含まれていない場所もまだまだある。例えば地方自治体によって運営されていたり、大学によって運営されているミュージアムは数に入っていない。そう考えると、まだまだ数字は伸びそうだ。

また、簡単に分類ができないミュージアムも多くある。例えばデラウェア州グリーンウッドにある農業用のトラクターばかりを展示している"First State Antique Tractor Club"。 アイダホ州モスコーにある山火事と消防士の活躍を展示した"The Idaho Forest Fire Museum"。カンザス州ハッチンソンにある岩塩鉱山を探検できる"The Kansas Underground Salt Museum"。メリーランド州アナポリスにある海で活躍するペットに焦点をあてた"The Museum of Maritime Pets" は世界に一つだけのミュージアムとホームページで紹介している。

マサチューセッツ州サマービルにある、ゴミの山から見つけた1枚の絵から始まった"The Museum of Bad Art"(バッドアート美術館)など、ミュージアムと呼ぶべきか、呼ぶべきであれば、どのミュージアムに分類されるか、複雑で曖昧なミュージアムが揃っている。

IMLSの担当者は最後に言った。「思いつく物ならどんなものでも、そのミュージアムがどこかにある可能性があるのです」

日本にも奇妙な小さなミュージアムが沢山ある。一見すると何の価値もないようなミュージアムでも、「インフォーマル学習」の大切な役割を果たしているに違いない。

―海外の反応

・ハイウェイを走ってると、よく看板出てるよね、そういう変なミュージアムにはつい行きたくなっちゃう。
・Roadside Americaっていうサイトにそういう小さな面白いミュージアムが沢山紹介されてるよ!
・アイダホポテトミュージアムとかね(笑)
・うちの町には「ビックフットミュージアム」がある。ビックフットをマジで信じてるオヤジが経営していて、面白い。でも変な匂いがする・・・。
・歴史的な建物だったらなんでもミュージアムになる!
・ウィスコンシン州のマディソンには「マスタードミュージアム」があるよ!
・小学校の時の担任が「人形とアンティークトイミュージアム」を運営してた。
・そういえば、家の向かいに歴史博物館がある。まだ行ったことないから、行ってみようかな?
・この数字ホントかなぁ?マックとスタバは車で15分以内にいくつもあるけど、ミュージアムは全然ないよ。たぶん町に二つしかない。
・町に二つしか、知っているミュージアムがないってこと。マックと違ってミュージアムは宣伝しないから、存在を知らないミュージアムがきっとある。
・これはホント!だってうちの周り、15分も車で走れば東西南北に何かしらのミュージアムがあるけど、マックは1店舗しかない。
・私の町にはミュージアムはあるけど、スタバとマックは全然ない・・・。
・情報元は忘れたけど、確かマックは40マイルごとに必ずあるって聞いたよ。
・サンドイッチのサブウェイですら23,336店舗、ミュージアムの圧勝!
・ミュージアムだって認識してないミュージアムもあるってこと?
・マクドナルドミュージアムはどっちの数に入ってるんだろうね?
・マックとスタバの数より多いなんて信じられない!

掲載元
https://www.reddit.com/r/todayilearned/comments/49qpv5/til_that_there_are_more_museums_in_the_us_than/

(ライター:南ロココ)

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