市長のなりすましアカウントを作成して逮捕されたバカッターが市に対してまさかの逆告訴

アメリカのイリノイ州ピオリアにて、市長のジム・アーディス氏になりすますツイッターアカウントを作成した男性が逮捕される事件が起きた。容疑者のジョ
ナサン・ダニエル氏はツイッター上で、あたかもアーディス市長が麻薬を嗜んでいたり売春婦と関係を持っていたりするかのようなジョークツイートを連発。事
態を重く見た当局がダニエル容疑者の逮捕に踏み切ったのだ。しかしダニエル容疑者は警察の横暴な捜査に憤慨し、市を訴える反撃に転じたという。


ツイッターは、アメリカのサンフランシスコに本社を構えるツイッター社が運営を手掛けるコミュニケーションサービスだ。140文字以内の短文を自由にネット上に投稿・公開できるシステムになっており、今や個人ユーザーはおろか企業までもが広報活動の一環として利用しているほどの世界的人気を誇っている。

しかしその一方で、利用者のモラル低下が懸念されていることも否めない。日本では非常識なツイートを繰り返す「バカッター」と呼ばれるユーザーが実際に逮捕されるケースが頻発しているが、それは海外でも同様である。
2014年の4月頃、市長になりすまして反社会的行為を告白するパロディーツイートを投稿していた29歳の男性がアメリカで逮捕される事件が起きた。ネット上の書き込みといえど、公人のイメージを損ねるような中傷行為が許されるはずもない。警察はツイッター社に捜査令状を提示してアクセス元を割り出し、ジョナサン・ダニエル容疑者の身柄確保に成功した。ダニエル容疑者には、1年の懲役・2500ドルの罰金が科される可能性があるという。

―「侮辱」と「冗談」の線引きは?

ところが話はここで終わらない。あろうことかダニエル容疑者は勾留後、市に対して不当逮捕の訴えを起こしたのだ。「僕のツイートは、本物のアーディス市長が実際に言うなんて誰も思わないようなことを架空の市長につぶやかせたジョークだよ。もし気に障ったのなら、警察なんて使わずに公の場で『これは私のツイートではない』と釈明すればいいだけの話じゃないか。」とダニエル容疑者は主張しているという。
インターネットの普及に伴い、誰もが評論家気取りで自由に意見を表明できる世の中になった。しかしネットといえど社会の一部であることに変わりはなく、度を越した悪ふざけをすれば当然処罰の対象になりうる。法律は「冗談でした」という言い訳が通用するほど甘い世界ではない。自分の発言にはきちんと責任を持ち、「バカッター」にならないように気を付けたいものである。


―海外の反応

・ TOR(匿名通信システム)の必要性がよく分かる話だね。
・ ツイッターで悪ふざけするためだけのTORなんて必要ねーだろ。
・ 権利を行使したいなら、コソコソ隠れないで堂々と振る舞えばいいじゃない。
・ 憲法の権利が常に保証されていると思うのは大間違いだよ。政府は市民の権利を弾圧する恐れがあるから、政治的反対活動を展開する際には匿名性のツールが必要なのさ。
・ きっと彼が勝訴して事態は解決するだろう。
・ 公人を真似る行為は大した罪じゃないと思うけど、中傷は大問題だよね。
・ 最低だな。こいつらをぶっ叩いてやりたいよ。
・ 彼が勝てるとは思えないね。この裁判は、来るべき腐りきったスターリニズム政治の
先例となるだろうよ。
・ このツイートがパロディーアカウントのものだなんてことは誰にだって分かるだろうに。
・ 不愉快なホテルとかやかましい店に何千万ドルも費やす奴はいないけど、
これがピオリアという町の実態なのさ。
・ バカが権力を持つとこうなるという見本だな。選挙区民を風刺とかで貶めていいわけじゃないが、
この市長はマジでイカれてやがる。
・ 権力と密接に結びついたエゴの例だな。
・ 間抜けな市長だぜ。こんなことで事態が解決するとでも思ってたのか?
・ この場合、サタデーナイトラブの出演者を全員逮捕するべきだろ。
・ 警察はどうやってツイッターのメッセージから投稿者を割り出したんだろう?
ツイートから推理したのか?それともツイッター側が彼のIPアドレスを公開したのか?
・ ダニエル氏の所在を調べるためにツイッターとコムキャストに捜査令状を送ったらしいぞ。
・ 人を風刺する時はTORやVPNを使え。匿名性を駆使しないと、
クソッタレの権力者どもが間違いなく追跡してくるからな。

掲載元
http://www.reddit.com/281otn/

(ライター:sha-la-ku)

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