んだんと気温が上昇して、夏の訪れを感じる季節。5月14日には、東北や東日本を中心に、全国42地点で気温が30度を超える真夏日となった。この時期になるとおっくうになるのが、洗濯物のアイロンがけだ。ただでさえ暑いのに、高温のスチームを間近に受けるなんて、考えただけでも嫌気がさす。そんなところに、アイロンいらずで、洗濯物のシワが取れるという朗報が届いた。
その方法とは、乾燥機に服と氷を一緒に入れて回すというもの。たったそれだけでシワが取れるなら助かるが、うわさは本当なのだろうか? 氷を入れたら服が濡れてしまうような気がするが……。
ということで実際に検証してみよう。上記は洗いざらしのコットンシャツ。洗濯後、ハンガーに吊るして乾かしていただけなので、くっきりとシワが残っている。
乾燥機にシャツと氷を入れる。ポイントは服を入れ過ぎないことだ。シャツ2枚かシャツ1枚とスラックスやパンツ1本程度で行うと効果が出やすいという。氷は2~3つほど。
設定温度を最も高くして乾燥スタート。最初は、「カーン、カーン」という音とともに回っていたが、氷が溶けてきたのか、いつしか音も出ないように。
※コインランドリーの所有者に許可を得て、検証しています。
こちらが8分ほど氷と一緒に乾燥させたもの。いかがだろう。アイロンをかけたみたい! とまではいかないものの、目立つ大きなシワが消え、乾燥機にかける前よりきれいな仕上がりになっている。
氷を入れないパターンで同じ素材のシャツを乾燥させてみたが、肩や肘などシワが出やすい関節部分を比較するとその差は歴然だ。
さて、なぜ氷を入れるとシワが取れるのか。冒頭では氷で服が濡れてしまうのでは? と述べたが、反対にこの水分が乾燥機内で加熱され、アイロンでいうスチームの役目になるというわけだ。
暑くてアイロンを使いたくない! 急いでいて、アイロンをかける時間がない! なんてときは、実践してみてはいかがだろう。
(播磨谷拓巳/ノオト)
関連リンク:【CHINTAI情報局】-暮らしの百科事典-
シャツ1~2枚で乾燥機回すほどヒマじゃないなあぁ