『テレホ』は『スマホ』に。あの頃を懐かしむユーザから多数の声

昨夜から急激に「テレホーダイ」のエピソードがツイッター上に投稿され出し話題を呼んでおります。テレホーダイと言えば23時から翌朝8時まで、電話回線が使いたい放題になるというインターネット黎明期のサービスですが実は現役でまだ続けられていることが発覚したのです。「よく落ちた」「ICQは最高だった」「一夜かけてダウンロードした」様々なエピソードに思いふけるというのもたまには良いのではなかろうか。

―テレホ+ICQ+ダウンロードが主流

テレホーダイが最も使われていたのは、フレッツADSLが普及する2000年代前後だと考えられる。当時は最速でも56kと言う今からから考えると驚異的な遅さでネットサーフィンを楽しんでおり、その中でもっぱらネットユーザが楽しんだのは、チャットソフトICQ・IRC、そして回線スピードが遅く途中で切断されても再開できるレジューム機能と呼ばれる神がかったダウンロードツールであるGetRight・やiriaなどだ。

今では簡単にYouTubeや音楽を楽しむことが出来るが当時は1曲聞くのに下手すれば1日ダウンロードしていたという痛い話もある。

―ダウンロード完了しても安心できない。

ダウンロードできたら安心!というわけではない。楽曲の多くはZip圧縮されておりそれを解凍しなければならない。しかも分割されているものもありそれを結合させる為のツール「らるちー」「まるちー」といったものを使い結合を行う。しかし結合がうまくいかず悶絶した日々も懐かしく、今考えると実に無駄な時間だった。

―そもそもテレホはつながらない。

23時以降一斉にユーザがISPにつなげ出すので突如大渋滞となりなかなかつながらない。
何度も接続するフリーソフトまで登場した。

http://youtu.be/WflkFUY9pHI

―テキスト系サイトが主流だった

回線が細い為、画像を使わないHTMLのテキストのみで構成されたいわゆる「テキストサイト」が主流だった。
テキストサイトに関しては以下を参考にしていただきたい。

http://picup.omocoro.jp/?eid=1691

その為掲示板等もテキストベースでその流れを今でも受け継いでいるのがあの「2ちゃんねる」である。

―今はスマホ・YouTube・ソーシャルメディアに集約された。

回線は常時接続、しかも安定して落ちることもない。そうなると昔1日がかりで行ってきた作業が今ではたった数分、いやその作業すら必要がない。なぜなら動画閲覧・音楽鑑賞であればYouTubeで済み、ユーザ交流であればツイッター・Facebook・LINEなどのソーシャルメディアに集約された。

さらにスマートフォンの普及によりネットを意識することなくアプリを使いこなし、もはや裏でインターネットに接続しているという概念すら薄れてきた。

わざわざネットサーフィンをする必要はなくなった。
いやネットサーフィンという言葉自体が死語だ。

その結果問題となっているのが昨今の「バイトによる炎上問題」なのかもしれない。

―やはり昔懐かしむユーザが多い

「テレホーダイ」の話題を見ているとやはり昔を懐かしむ声が多く、インターネットを支えている大部分がテレホ経験者であることを伺わせる。しかしこれもあと数年すれば「テレホって何」と言う時代が当たり前のように来るのである。実にさみしいものだ。

―Twitterの反応
・あの接続音...好きなんだよね。
・テレホーダイにテキストサイトにICQ・・・。
・回線落ちるわ、OS落ちるわという時代
・当時は約束しなくてもIRCなんかテレホーダイになれば自動的に皆サインインしててある意味便利だった
・よし23時回ったな
・ぴーひょろーぴろぴぃーがろがりがろーぴーーがろがろ
・まだあのプランあるんだ。意外。
・テレホーダイといえばPSO
・僻地だとADSL・ドコモ電波も届かない場所があるんですよ。
・親戚の叔母さん半年前までモデムでインターネット繋いでました
・涙で前が見えない
・懐かしいです(;・∀・)
・おいらが自動巡回ソフトで画像を大量にDLしてたことは内緒です。
・なつかしのテレホーダイで無料ライブドア
・ニフティに繋いでオン書きだ!
・僕は主にパソ通で使っていたけど。
・懐かしい!午後11時からがゴールデンタイムでした。

テレホからスマホへ。時代は変わってもやることは同じだ。

(ライター:たまちゃん)

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