まぎらわしいこの漢字!果物じゃないぞ!読めたらマジ天才!

この漢字は漢字検定1級の問題に出題されたことがある難読漢字ですが、見た瞬間に、「なんだこの漢字、簡単すぎ!秋の果物の名前を表す漢字だろう?」なんて考えていませんか。かなり似ていますが、この漢字は秋の果物の名前を表してはいません。この漢字は、屋根を葺く薄い板や木材の削り屑のことを表しています。日常的に使われる漢字ではありませんが、その読み方を一度は耳にしたことがあると思います。さて、何と読むのでしょうか。

秋の果物の名前だと考えた人は...。

最初に出てきた漢字を見たときに、この漢字の読み方は、「かき」だと早合点をしてしまった人はいませんか。小さい画面だとその違いは分かりにくいので、「かき」という秋の果物を表す漢字を書いて大きくしてみました。

2つの漢字のつくりの部分を見比べてください。「かき」の方は上の方と下の方に少しだけ隙間がありますが、問題の漢字には隙間がありません。それでは、最初に出てきた漢字は何と読むのでしょう。

答えです。

この漢字は「こけら」と読みます。この漢字が1文字だけで使われているのを見たことがある人はごくわずかだと思いますが、「こけらおとし」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。「こけらおとし」は、漢字をつかうと「杮落し」と書きます。

杮落しとは...。

杮落しというのは、新築や改築をした劇場での初公演のことを意味します。新築や改築をした建物の材料として使われた木材についている木の屑などを取ってから最初の公演をするという意味をもっているようです。「こけら」の意味を考えると納得できます。

「こけら」と「かき」という漢字は、フォントによっては同じ漢字に見えます。その違いを確かめてみたい方は、色々なフォントで2つの漢字を表示してみて下さい。

それでは、次の漢字にすすみましょう。

この漢字はなんと読むでしょうか。

まるで記号にしか見えませんが、これは確かに漢字です。アルファベットの「Y」ではありませんよ。

答えです。

この漢字は、「あげまき」と読みます。「あげまき」といわれても何のことだかわかりませんね。「あげまき」とは、組みひもの結び方の名前や、髪型の名前を表しているそうです。

最後は、体の一部分を表している漢字です。

”杮”も”丫”もあまり目にすることがなく、意味もあまり知られていないようです。”踝”という漢字もあまり目にすることはないように思いますが、この漢字は体の一部分を表していて、誰もがよく知っています。

答えです。

「くるぶし」とよみます。「くるぶし」といわれると、体の中のどの部分を表すかはすぐにわかりますし、「くるぶし」という言葉も、日常会話の中で出てくることがあります。しかし、「くるぶし」を漢字で書くと「踝」となることを知っている人は、きっと少ないでしょうね。

漢字について調べてみると、今までに見たことのない漢字が次から次へと出てきます。面白い読み方をする漢字、難しい読み方をする苗字など、こんな漢字があったのかと思わされる漢字がたくさん出てきます。しかし、全く読み方のわからない漢字の読み方や由来を調べて、その謎が解けたときには、なんだか自分が物知りになったような気になってしまいます。

難読と思われる漢字でも、へんやつくりを見ると何となく読み方がわかるものがあります。しかし、この最強に難しい漢字! は、読めるでしょうか。