氷彫刻家の技術に感嘆!制作開始から完成まで制限時間40時間!

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北海道の旭川市では、毎年「氷彫刻世界大会」が開催されます。厳寒期に開催される大会ですが、国際大会ということで海外からの参加者もいます。国内でも沖縄や九州からの参加者もいます。2月7日の夕方から制作を開始して40時間以内に完成させるという競技です。完成後は、夜のライトアップも含めて12日まで展示されます。


こちらは最優秀賞に選ばれた、「LUCKY BIRD」という作品です。2人の氷彫刻家による団体作品です。手に小鳥がとまった女性を滑らかな曲線で表現しています。ライトアップされているものです。
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こちらは、「LUCKY BIRD」製作中の写真です。手前にあるのは女性の頭部や髪の毛です。これらは完成後、女性の体に取り付けられます。
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氷彫刻家たちは、それぞれ下のようなものを使っていました。右の方に見えるのは「熱棒」と呼ばれているものだそうです。電熱器の役割をしていて、発泡スチロールの中に入っているお湯を保温するのと同時に、飲み物も保温しています。「これがあると飲み物がいつも暖かいんですよ。」と説明してくださいました。
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沖縄や九州など暖かい地方からの参加者は、寒さに耐えられるのか心配になり聞いてみましたが、「動いているから暖かいんですよ。」という答えが返ってきました。

いくつか見ていただきたい作品を載せておきます。

生きているかのように見える魚です。ひれの動きやうろこの模様もきれいです。
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人魚が素晴らしいのはもちろんですが、クラゲの足まで優雅に動いているように見えます。
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先ず、カメの甲羅模様が視界に入ってきます。カメの頭部や足の模様も細かいです。大きなカメに対して、小さなタツノオトシゴがとてもかわいらしかったです。
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今にも駆け出していきそうな馬です。今年の作品は馬が多かったように思います。
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今年は48作品が展示されていました。氷を削るにもいくつかの道具がありました。部品を作っておいて氷同士をくっつける作業。氷の表面を滑らかにそして透明にする作業。40時間という制限時間の中で競い合う参加者たち。氷彫刻を見られるのは1年のうちこの時期だけです。完成した作品を見るのもいいですが、製作過程を見るのもいいものだと感じました。

(秒刊サンデー:わらびもち

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